あいえすえすのだいありー

あいえすえすのだいありー

大学1年生です。140字では収まらないような事を書きます。diaryじゃなくてdialyになってるのは内緒

「面白い話をして。」と言わないでほしい。

友人との会話に混じっていると「〇〇くん、何か面白い話して。」と振ってくる人がいます。振られた人は大抵(というかみんな)どういう話をすればいいのか困り、微妙な雰囲気になります。僕はつまらない人間であり面白い話の一つもできないような人間ですので、他人に面白い話をするような無茶振りはしません。そういう無茶振りをしていいのは自分が同じことをされた時に面白い事が言える人間だけだと思っているからです。などと僕は今自虐的な事を述べましたが、唐突に「何か面白い話をして。」と言われて面白い事が言える人などごく少数ではないでしょうか。

どうして大抵の人は面白い話を振られてもできないのでしょうか?そもそも面白い話はどのようにしたら出せるのでしょうか。

面白い話が出てくるためには話の流れが必要だと思います。例えば野球についての面白い話がちゃんと面白い話になるのは、それまで野球の話で盛り上がっていた場合です。スイーツの話で盛り上がっていたのに唐突に野球の面白い話をしてもみんなは困惑するだけです。M-1も見ていて面白いのは、ここは漫才やコントをしてオーディエンスを楽しませる場所だということをみんながわかっているからです。だから芸人も安心してコントができる。何の前触れもなしに突然コントを始めたとしてもみんなはポカンとするだけです。

 そして「面白い話をして。」という言葉にはそれまでの話の流れをぶった切る力があります。この言葉によってみんなの注目がそれまでの話から、これから始まるであろう「面白い話」へと移るからです。さらにこの言葉にはみんなの期待を過度に高める力を持っています。みんなが面白い話を期待する。しかし話を振られた当人は、話の流れが全くない状況で面白い話をしなくてはならない。どうあがいても地獄なわけです。

 結論として会話の中で唐突に「面白い話をして。」と振ったとしてもそこから面白い話が引き出せる確率はごくわずかである上、振られたほうにとってもただの地獄であるため、双方にメリットはありません。やめましょう。僕の同級生にほっといたら永遠に話をしそうな奴がいます。彼の話はとても面白いのですが、それは彼が話の流れをうまく利用しているからです。だから、上手い感じに面白い話が出てきて会話が盛り上がる。そういうわけで面白い話が聞きたい時は話の流れを会話のなかで作り上げましょう。